プロローグ: 「美味しい」から、「自分らしい」へ

朝の光が差し込むキッチンで、コーヒーを淹れる。
豆を挽く音。
湯気が立ち上る香り。
カップに注がれる、琥珀色の液体。
入門編で基礎を学び、初級編で豆の個性と淹れ方を知ったあなたは、もう「コーヒーを淹れる」ことに慣れてきた頃でしょうか。
「エチオピアのフルーティーさ、好きだな」
「フレンチプレスで淹れると、濃厚で美味しい」
「朝はコロンビア、夜はマンデリンって決めてる」
そんな風に、自分なりの「好き」が見えてきたかもしれません。
でも、ふと思うんです。
「もっと自分好みに調整できないかな?」
「お店で飲むコーヒーみたいに、もっと美味しく淹れたい」
「自分だけのオリジナルブレンド、作ってみたい」
わたしも1年半前、同じように思いました。
初級編の知識で毎日コーヒーを淹れるのは楽しいけれど、「もっと深く知りたい」「もっと自分らしい一杯を創りたい」と。
そこから、抽出の微調整や、ブレンド作りに挑戦するようになりました。
最初は失敗もたくさんしました。
お湯の温度を変えすぎて、酸っぱくなったり。
ブレンド比率を間違えて、バランスが崩れたり。
でも、その試行錯誤が、楽しかったんです。
「あ、今日のは完璧だ」
そう思える一杯に出会えた時の喜び。
それは、レシピ通りに淹れた時とは、また違う喜びでした。
今日は、「美味しいコーヒー」から、「自分らしいコーヒー」へ。
抽出技術を磨き、ブレンドを創り、季節やシーンに合わせて選ぶ。
その方法をお伝えします。
焦らなくていい。
完璧を目指さなくていい。
あなたのペースで、一歩ずつ。
さあ、自分だけの一杯を創る旅に、一緒に出かけましょう。
第1章: 抽出パラメーターの調整──味を変える4つの要素

初級編では、挽き方と淹れ方の基本を学びました。
でも実は、「同じ豆、同じ淹れ方」でも、ほんの少しパラメーターを変えるだけで、味が大きく変わるんです。
プロのバリスタは、この4つの要素を微調整して、最高の一杯を抽出しています。
要素1: 豆とお湯の比率
黄金比は1:15〜1:17:
- 豆15gに対して、お湯225ml〜255ml
- この範囲内で、好みに合わせて調整する
比率を変えると、味が変わる:
- 1:15(豆が多め): 濃厚、コクが強い、味が濃い
- 1:17(お湯が多め): すっきり、軽やか、飲みやすい
わたしは、朝は1:17の軽やかな味わい、午後は1:15の濃厚な味わいと使い分けています。
実践例:
- 豆15g、お湯255ml(1:17): 朝の目覚めに、すっきり飲みたい時
- 豆15g、お湯225ml(1:15): 午後のリラックスタイム、濃厚な味わいを楽しみたい時
- 豆12g、お湯180ml(1:15): 1杯だけ淹れる時の基本
コツ:
最初は1:16(豆15g、お湯240ml)で淹れてみて、「もっと濃い方が好き」なら1:15へ、「もっと軽い方が好き」なら1:17へ調整してみてください。
要素2: 抽出温度
基本は90〜93℃:
- 沸騰したお湯(100℃)を少し冷ます
- 温度計があると便利だけれど、なくても大丈夫
温度を変えると、味が変わる:
- 高温(93〜96℃): 苦味・コクが強く出る、抽出が速い、深煎りに適している
- 中温(88〜92℃): バランスが良い、万能、中煎りに適している
- 低温(85〜87℃): 酸味が強く出る、抽出が遅い、浅煎りに適している
実践例:
- エチオピア・ライトロースト: 85〜88℃(低温で、フルーティーな酸味を引き出す)
- ブラジル・シティロースト: 90〜92℃(中温で、バランス良く)
- マンデリン・フレンチロースト: 93〜95℃(高温で、深いコクと苦味を引き出す)
わたしが失敗したのは、エチオピアを95℃で淹れてしまった時。
酸味が飛んで、苦味ばかりが強くなってしまいました。
「浅煎りは低温、深煎りは高温」
これを覚えてから、失敗が減りました。
温度計がない場合:
- 沸騰したお湯をドリップポットに移すと、約90〜93℃になる
- さらに30秒待つと、約85〜88℃になる
要素3: 抽出時間
ペーパードリップの目安は2分30秒〜3分30秒:
- 速すぎる(2分以下): 薄い、物足りない
- 適切(2分30秒〜3分30秒): バランスが良い
- 遅すぎる(4分以上): 苦い、雑味が出る
抽出時間をコントロールする方法:
- 注ぐスピード: ゆっくり注ぐと抽出時間が長くなる、速く注ぐと短くなる
- お湯の量: 少量ずつ注ぐと長くなる、一度に多く注ぐと短くなる
- 挽き目: 細かく挽くと長くなる、粗く挽くと短くなる
実践例:
わたしは、最初の30秒で「蒸らし」、その後2分かけてゆっくり注ぐ、というリズムを基本にしています。
タイマーで測りながら淹れると、「今日は3分10秒、ちょうど良かった」「昨日は4分かかって、ちょっと苦かったな」と、傾向が見えてきます。
要素4: 粒度(挽き目)の微調整
初級編では、粗挽き・中挽き・細挽きの3段階を学びました。
でも実は、「中挽き」の中にも、グラデーションがあるんです。
中挽きの中での微調整:
- 中挽き(やや粗め): 抽出時間が短め、すっきりした味わい
- 中挽き(標準): バランスが良い
- 中挽き(やや細め): 抽出時間が長め、濃厚な味わい
調整の目安:
- 「薄いな」と感じたら→少しだけ細かく挽く
- 「苦いな、雑味があるな」と感じたら→少しだけ粗く挽く
- 2種類の豆を、それぞれ100gずつ買ってくる
- 焙煎度は揃えた方が失敗が少ない(例: どちらも中煎り)
ミルの目盛りを1段階ずつ調整して、自分の好みを見つけてください。
4つの要素を組み合わせる
これらの要素は、単独ではなく、組み合わせて調整します。
例1: 浅煎りエチオピアを、よりフルーティーに淹れたい
- 豆とお湯の比率: 1:16(標準)
- 抽出温度: 85〜87℃(低温で酸味を引き出す)
- 抽出時間: 3分(標準)
- 粒度: 中挽き(やや粗め)
例2: 深煎りマンデリンを、濃厚に淹れたい
- 豆とお湯の比率: 1:15(濃いめ)
- 抽出温度: 93〜95℃(高温でコクを引き出す)
- 抽出時間: 3分30秒(長め)
- 粒度: 中挽き(やや細め)
最初は大変に感じるかもしれませんが、何度か試すうちに、「あ、この組み合わせが自分の好みだ」というパターンが見つかります。
【今すぐできる1分アクション】
次にコーヒーを淹れる時、豆とお湯の重さを測ってみましょう。「豆15g、お湯240ml」など記録しておくと、「今日のは美味しかった!」という時の再現ができます。
第2章: ブレンドの基礎──自分だけの味を創る

初級編では、「シングルオリジンとブレンドの違い」を学びました。
でも、「ブレンドって、どうやって作るの?」と思いませんでしたか?
実は、ブレンドは、家でも簡単に作れるんです。
ブレンドとシングルオリジンの使い分け
シングルオリジン:
- その産地の個性をストレートに味わえる
- 「今日はエチオピアの気分」「今日はブラジル」と、日替わりで楽しむ
- 季節の限定豆、スペシャルティコーヒーなど
ブレンド:
- 複数の豆の良いところを組み合わせ、バランスを作る
- 毎日飲んでも飽きない、安定した味わい
- 自分の好みに合わせて、カスタマイズできる
わたしは、平日の朝はブレンド(安定した味わい)、休日はシングルオリジン(冒険する楽しさ)と使い分けています。
ブレンドの基本: 2種類の豆から始める
ブレンドの黄金パターン:
- ベース豆(50〜70%): バランスが良く、ブレンドの土台となる豆
- アクセント豆(30〜50%): 個性的で、ブレンドに特徴を加える豆
初心者におすすめのブレンド例:
例1: バランス重視の「朝ブレンド」
- ベース: ブラジル・シティロースト 60%
- アクセント: コロンビア・ハイロースト 40%
- 味わい: まろやかで優しい、朝に飲みやすい、ナッツとチョコレートの甘み
例2: フルーティーな「休日ブレンド」
- ベース: コロンビア・ミディアムロースト 50%
- アクセント: エチオピア・ミディアムロースト 50%
- 味わい: 明るい酸味、フルーティー、華やか
例3: 深いコクの「午後ブレンド」
- ベース: ブラジル・フルシティロースト 70%
- アクセント: マンデリン・フレンチロースト 30%
- 味わい: 深いコク、力強い、リラックスタイムに
わたしが最初に作ったのは、「例1」の朝ブレンド。
ブラジルの安定感に、コロンビアの明るさが加わって、「毎日飲みたい味」になりました。
ブレンドの作り方: 実践編
ステップ1: 豆を用意する
ステップ2: 比率を決める
- 最初は50:50で試す
- 豆A 10g、豆B 10g、合計20g
ステップ3: 混ぜる
- 挽く前に豆の状態で混ぜる
- ミルに入れて、一緒に挽く
ステップ4: 淹れて味わう
- 普段通りに淹れる
- 味を確認する
ステップ5: 比率を調整する
- 「豆Aの味がもっと欲しい」→60:40に変更
- 「豆Bの個性がもっと欲しい」→40:60に変更
- 何度か試して、自分の好みの比率を見つける
記録をつける:
- ノートやスマホのメモに記録
- 「ブラジル60%+コロンビア40%、美味しかった!」
- 「エチオピア50%+ケニア50%、酸味が強すぎた」
- 記録があると、再現や調整がしやすい
3種類の豆でブレンドを作る(応用編)
慣れてきたら、3種類の豆でブレンドを作ってみましょう。
3種ブレンドの構成:
- ベース豆(40〜50%): ブレンドの土台
- ミドル豆(30〜40%): バランスを整える
- アクセント豆(10〜20%): 個性を加える
例: 「わたしの定番ブレンド」
- ベース: ブラジル・シティロースト 50%
- ミドル: コロンビア・ハイロースト 30%
- アクセント: エチオピア・ナチュラル 20%
- 味わい: まろやかでバランスが良く、ほんのりフルーティー
このブレンドは、わたしが半年かけて辿り着いた、「わたしの定番」です。
毎朝これを淹れると、「今日も一日、頑張ろう」って思えるんです。
季節に合わせたブレンド
春のブレンド: 明るく華やか
- ベース: グアテマラ 50%
- アクセント: エチオピア 50%
- 味わい: 柑橘系の酸味、フローラルな香り
夏のブレンド: すっきり爽やか
- ベース: コスタリカ 60%
- アクセント: ケニア 40%
- 味わい: 明るい酸味、クリーンな後味、アイスコーヒーにも最適
秋のブレンド: コクと甘み
- ベース: ブラジル 60%
- アクセント: コロンビア 40%
- 味わい: ナッツとチョコレート、深まる秋に合う落ち着いた味
冬のブレンド: 深いコクと温もり
- ベース: マンデリン 50%
- アクセント: ブラジル 50%
- 味わい: スパイシーで力強い、体が温まる
季節ごとにブレンドを変えると、コーヒーがもっと楽しくなります。
【今すぐできる1分アクション】
家にある2種類の豆を、50:50で混ぜてみましょう。「普段別々に飲んでいる豆を、混ぜるとどうなるんだろう?」その好奇心が、ブレンド作りの第一歩です。
第3章: 季節とシーン別のコーヒー──暮らしに寄り添う一杯

コーヒーは、季節やシーン、その日の気分によって、「飲みたい味」が変わりませんか?
春の朝には、明るくフルーティーなコーヒー。
夏の午後には、すっきり爽やかなアイスコーヒー。
秋の夜には、深いコクのある温かいコーヒー。
冬の朝には、スパイシーで力強いコーヒー。
季節やシーンに合わせてコーヒーを選ぶと、暮らしがもっと豊かになります。
春のコーヒー: フルーティーで明るい味わい
春におすすめの産地・焙煎度:
- エチオピア・ミディアムロースト(ナチュラル精製)
- グアテマラ・ハイロースト
- コスタリカ・ミディアムロースト(ハニープロセス)
味わいのキーワード:
- フローラル、柑橘系、ベリー、明るい酸味、華やか
シーン別の楽しみ方:
- 朝: エチオピアをペーパードリップで、窓を開けて春の空気と一緒に
- 午後: グアテマラをフレンチプレスで、桜を眺めながら
- 夜: コスタリカを浅煎りで、読書のお供に
わたしは春になると、エチオピアの「イルガチェフェ」をよく飲みます。
ジャスミンのような香りと、ベリーのような酸味。
「春が来たな」って感じる瞬間です。
夏のコーヒー: すっきり爽やか、アイスでも
夏におすすめの産地・焙煎度:
- ケニア・ミディアムロースト
- コスタリカ・ハイロースト(ウォッシュド)
- ブラジル・フルシティロースト(アイスコーヒー用)
味わいのキーワード:
- クリーン、爽やか、明るい酸味、後味すっきり
シーン別の楽しみ方:
- 朝: ケニアをペーパードリップで、クリーンな酸味で目覚める
- 午後: 水出しコーヒー(コールドブリュー)、すっきり爽やか
- 夜: アイスコーヒー(急冷式)、食後のデザート感覚で
アイスコーヒーの作り方(急冷式):
- 豆を深煎り(フルシティ〜フレンチ)、やや細かめに挽く
- 普段の2倍の濃さで淹れる(豆15g、お湯120ml程度)
- 氷をたっぷり入れたサーバーに注ぐ
- 一気に冷やすことで、香りを閉じ込める
水出しコーヒーの作り方(コールドブリュー):
- 粗挽きの豆50gを容器に入れる
- 水500mlを注ぐ
- 冷蔵庫で8〜12時間抽出
- フィルターで濾す
- まろやかで酸味が少ない、甘みのある味わい
夏の夜、水出しコーヒーをグラスに注いで、氷を浮かべる。
その一杯が、暑い一日の終わりに、ほっとする時間を作ってくれます。
秋のコーヒー: 深煎りのコクと香り
秋におすすめの産地・焙煎度:
- ブラジル・フルシティロースト
- コロンビア・シティロースト
- グアテマラ・フルシティロースト
味わいのキーワード:
- ナッツ、チョコレート、カラメル、深いコク、落ち着いた甘み
シーン別の楽しみ方:
- 朝: ブラジルをペーパードリップで、ゆっくりした朝に
- 午後: コロンビアをフレンチプレスで、読書のお供に
- 夜: グアテマラを深煎りで、月を眺めながら
秋は、夏の浅煎りから、少しずつ深煎りに移行していく季節。
焙煎度を少しずつ深くしていくと、「季節の移り変わり」をコーヒーで感じられます。
冬のコーヒー: スパイスを加えた温もり
冬におすすめの産地・焙煎度:
- マンデリン・フレンチロースト
- ブラジル・イタリアンロースト
- エチオピア・モカ・フレンチロースト
味わいのキーワード:
- スパイシー、力強い、深いコク、ビター、温もり
シーン別の楽しみ方:
- 朝: マンデリンをフレンチプレスで、目覚めの一杯に
- 午後: スパイスコーヒー(シナモン、カルダモン)、体が温まる
- 夜: ブラジル・イタリアンローストで、一日の終わりに
スパイスコーヒーの作り方:
- 普段通りにコーヒーを淹れる
- カップに注ぐ前に、シナモンスティック1本を入れる
- または、カルダモン2〜3粒を軽く砕いて入れる
- スパイスの香りが移り、体が温まる
わたしは冬になると、マンデリンにシナモンを加えるのが定番です。
スパイシーな香りと、深いコク。
「冬が来たな」って、感じる瞬間です。
朝・昼・夜のコーヒー選び
朝(6:00〜10:00): 目覚めの一杯
- 中煎り〜中深煎り
- すっきり〜バランス型
- ブラジル、コロンビア、エチオピア(ウォッシュド)
- 抽出比率: 1:17(軽やか)
昼(12:00〜15:00): リフレッシュの一杯
- 浅煎り〜中煎り
- 明るい酸味、フルーティー
- ケニア、グアテマラ、コスタリカ
- アイスコーヒーも◎
夜(18:00〜22:00): リラックスの一杯
- 中深煎り〜深煎り
- 深いコク、苦味控えめ
- マンデリン、ブラジル(深煎り)
- 抽出比率: 1:15(濃厚)
- カフェインが気になる人はデカフェも
夜のコーヒーは、「一日の終わりのご褒美」という感覚。
深煎りの力強い味わいが、一日の疲れを癒してくれます。
【今すぐできる1分アクション】
カレンダーに「春分・夏至・秋分・冬至」をマークして、その日に「季節のコーヒー」を淹れてみましょう。季節の変わり目に、いつもと違う豆を試す。それだけで、暮らしに小さなリズムが生まれます。
まとめ: 技術を磨いて、自分らしい一杯を

ここまで、コーヒーの「技術」について、3つの視点からお伝えしてきました。
1. 抽出パラメーターの調整: 豆とお湯の比率、抽出温度、抽出時間、粒度の微調整
2. ブレンドの基礎: 2種類〜3種類の豆を組み合わせて、自分だけの味を創る
3. 季節とシーン別のコーヒー: 春夏秋冬、朝昼夜、シーンに合わせて選ぶ
これらの技術を使うと、
「エチオピア・ミディアムロースト・ナチュラル精製を、85℃、1:16で淹れて、フルーティーな酸味を引き出す」
「ブラジル60%+コロンビア40%の朝ブレンドを、90℃、1:17で淹れて、毎朝の定番に」
「秋の夜、マンデリンをフレンチプレスで、93℃、1:15で淹れて、深いコクを楽しむ」
こんな風に、具体的に「自分らしい一杯」を創れるようになります。
でも、焦らなくていい。
まずは、1つだけ試してみる。
豆とお湯の比率を測ってみる。
2種類の豆を混ぜてみる。
季節に合わせて、豆を選んでみる。
そうやって、少しずつ経験を積んでいけばいい。
後編では:
- フードペアリング(コーヒーと食べ物の相性)
- アレンジコーヒーの世界(カフェラテ、カプチーノ、水出しコーヒーなど)
- カッピング(テイスティング)の基礎(味わいを言語化する)
- 自宅カフェの演出(美しい盛り付け、空間作り)
など、さらに楽しみ方を広げる内容をお届けします。
前編で学んだ技術を少し実践してから、後編に進むのもおすすめです。
あなたのペースで、ゆっくりと。
朝の一杯を、もっと豊かに。
👉 関連記事:
【関連1】コーヒー中級編・後編: ペアリングとアレンジの楽しみ(近日公開)
【関連2】コーヒー初級編・前編: 豆の個性を知る旅
【関連3】コーヒー初級編・後編: 淹れ方とブランド選びの実践
💡 おすすめアイテム:
※デジタル温度計(抽出温度の測定に)
※デジタルスケール(豆とお湯の計量に)
※ブレンド用お試しセット(複数産地の豆)
※水出しコーヒーポット(夏のコールドブリュー用)
FAQ

Q1: 抽出パラメーターを変えても、味の違いが分かりません。どうすればいいですか?
A: 最初は違いが分かりにくくて当然です。まずは極端に変えてみてください。例えば、豆とお湯の比率を1:15と1:18で比較する(1:16は飛ばす)。抽出温度を85℃と95℃で比較する。大きな違いを体験してから、徐々に微調整していくと、感覚が研ぎ澄まされてきます。また、同じ日に2杯淹れて飲み比べると、違いがよく分かります。
Q2: ブレンドを作る時、焙煎度が違う豆を混ぜてもいいですか?
A: はい、可能です。ただし、初心者のうちは焙煎度を揃えた方が失敗が少ないです。慣れてきたら、例えば「中煎りブラジル70%+深煎りマンデリン30%」など、焙煎度を変えることで複雑な味わいを作れます。深煎り豆は少量(20〜30%)をアクセントとして使うのがコツです。
Q3: 季節ごとに豆を変えるのは大変です。1年中同じ豆じゃダメですか?
A: もちろん大丈夫です! 「季節に合わせて変える」は、楽しみ方の1つであって、義務ではありません。お気に入りの豆を1年中飲むのも、とても素敵です。わたしも、基本は「定番ブレンド」を飲んでいて、たまに「季節限定豆」を試す程度です。無理なく、楽しめる範囲で。
Q4: 抽出温度を測る温度計は、必須ですか?
A: 必須ではありませんが、あると便利です。最初は「沸騰したお湯をドリップポットに移すと約90〜93℃」「さらに30秒待つと約85〜88℃」という感覚で十分です。「もっと正確に調整したい」と思ったら、温度計(1,000円〜2,000円程度)を買ってみてください。
Q5: ブレンドを作る時、豆は挽く前に混ぜるべきですか?それとも挽いた後ですか?
A: 挽く前に混ぜる方がおすすめです。豆の状態で混ぜてから、一緒にミルで挽くと、均一に混ざります。挽いた後に混ぜると、粒度(粉の大きさ)がバラバラになって、抽出にムラが出やすくなります。ただし、「お店で挽いてもらった豆」を混ぜる場合は、挽いた後でも問題ありません。
【続きは後編で】

ここまで、コーヒーの「技術」──抽出パラメーターの調整、ブレンド作り、季節とシーン別の選び方──についてお伝えしてきました。
「豆とお湯の比率、測ってみよう」
「2種類の豆、混ぜてみたい」
「秋になったら、深煎り試してみよう」
そんな風に、少しでも「やってみたい」と思えたら嬉しいです。
後編では:
- フードペアリング: コーヒーと食べ物の相性、焙煎度別のおすすめペアリング
- アレンジコーヒーの世界: カフェオレ、カフェラテ、カプチーノの違いと作り方、アイスコーヒー、水出しコーヒー、エスプレッソベースのドリンク
- カッピング(テイスティング)の基礎: コーヒーの味わいを言語化する方法、SCAフレーバーホイール
- 自宅カフェの演出: 美味しく見せる盛り付け、カップ・ソーサーの選び方、コーヒータイムの空間作り
など、さらに楽しみ方を広げる内容をお届けします。
前編で学んだ技術を少し実践してから、後編に進むのもおすすめです。
焦らなくていい。
あなたのペースで、一歩ずつ。
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【関連1】コーヒー中級編・後編: ペアリングとアレンジの楽しみ(近日公開)
あとがき: コーヒーは、創造する楽しさ

前編、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
初級編では、「知る」楽しさを。
中級編・前編では、「創る」楽しさを。
お伝えしてきました。
抽出パラメーターを調整して、自分好みの味を引き出す。
ブレンドを作って、世界に1つだけの味を創る。
季節やシーンに合わせて、豆を選ぶ。
それは、レシピ通りに淹れるのとは、また違う楽しさ。
「自分で創っている」という実感が、コーヒーをもっと特別なものにしてくれます。
わたしも最初は、失敗ばかりでした。
温度を間違えて、酸っぱくなったり。
ブレンド比率を間違えて、バランスが崩れたり。
でも、その試行錯誤が、楽しかったんです。
「あ、今日のは完璧だ」
そう思える一杯に出会えた時の喜びは、何にも代えがたいものでした。
あなたも、自分だけの「完璧な一杯」を見つけてください。
焦らなくていい。
失敗してもいい。
その過程すべてが、コーヒーライフの一部だから。
それでは、後編でまたお会いしましょう。
ミオ
【この記事を書いた人】
ミオ(23歳)
都会で暮らしながら、自分らしく生きる方法を模索中。
黒猫ルナと一緒に、朝の静かな時間を大切にしています。
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初回公開日: 2026年2月6日
最終更新日: 2026年2月6日