プロローグ: 技術から、楽しみへ

朝の光が差し込むキッチンで、コーヒーを淹れる。
豆とお湯の比率を測り、温度を確認し、タイマーをセット。
前編で学んだ技術を使って、自分好みの一杯を抽出する。
「今日のは、完璧」
そう思える一杯ができたら、次に思うのは、
「このコーヒーに、何を合わせようかな?」
「カフェラテも、自分で作ってみたい」
「この味わい、どう表現すればいいんだろう?」
わたしも1年半前、同じように思いました。
抽出技術を磨き、ブレンドを作れるようになって、コーヒーがもっと楽しくなった。
でも、「もっと広がりがあるはず」と。
そこから、フードペアリングを試したり、カフェラテを作ったり、味わいを言語化する練習をしたり。
コーヒーの楽しみ方が、どんどん広がっていきました。
朝のトーストに、どのコーヒーが合うか考える楽しさ。
自分で作ったカフェラテに、ラテアートを描く喜び。
「これはベリーのような酸味だな」と言語化できた時の達成感。
それは、ただコーヒーを淹れるのとは、また違う豊かさでした。
今日は、前編で磨いた「技術」を、「楽しみ」に変えていきます。
フードペアリング。
アレンジコーヒー。
カッピング(テイスティング)。
自宅カフェの演出。
この4つを知ると、コーヒーライフがさらに広がります。
焦らなくていい。
完璧を目指さなくていい。
あなたのペースで、一歩ずつ。
さあ、コーヒーの楽しみ方を、もっと広げていきましょう。
第1章: フードペアリング──コーヒーと食べ物の相性

コーヒーは、それだけでも美味しい。
でも、ぴったりの食べ物と合わせると、両方の美味しさが何倍にもなるんです。
これが、「ペアリング」の魅力。
ペアリングの基本: 3つの法則
法則1: 似たもの同士を合わせる
- チョコレートのような甘みの深煎り豆 × チョコレートケーキ
- ナッツのような香ばしさのブラジル × アーモンドクッキー
- フルーティーなエチオピア × ベリー系のタルト
法則2: 対照的なものを合わせる
- 苦味のある深煎り × 甘いデザート(甘みを引き立てる)
- 酸味のある浅煎り × 濃厚なチーズケーキ(重さを軽くする)
法則3: 産地や文化を合わせる
- エチオピアのコーヒー × エチオピアのパン(インジェラ)
- ブラジルのコーヒー × ブラジルのお菓子(ブリガデイロ)
わたしが最初に感動したのは、深煎りマンデリンとチョコレートブラウニーの組み合わせ。
マンデリンの深いコクと苦味が、ブラウニーの甘さを引き立てて、「なんて相性が良いんだろう」と。
それから、ペアリングにハマりました。
焙煎度別のおすすめペアリング
浅煎り(ライト〜ミディアムロースト):
- 味わい: 明るい酸味、フルーティー、華やか
- 合う食べ物:
- フルーツタルト(レモン、ベリー系)
- ヨーグルト
- シンプルなクロワッサン
- フルーツサンド
- レアチーズケーキ
- 理由: 浅煎りの華やかな酸味が、フルーツの酸味と調和し、軽やかなペアリングに
中煎り(ハイ〜シティロースト):
- 味わい: バランスが良い、ナッツ、チョコレート、優しい甘み
- 合う食べ物:
- トースト(バター、ジャム)
- パンケーキ(メープルシロップ)
- クッキー(バター、アーモンド)
- カヌレ
- アップルパイ
- 理由: 中煎りのバランスの良さが、どんな食べ物とも合いやすく、万能
深煎り(フルシティ〜イタリアンロースト):
- 味わい: 深いコク、苦味、チョコレート、カラメル
- 合う食べ物:
- チョコレート(ダーク、ミルク)
- ブラウニー
- ティラミス
- チーズケーキ(ニューヨークスタイル)
- ナッツ類
- 理由: 深煎りの苦味とコクが、甘いデザートの甘さを引き立て、バランスを取る
シーン別ペアリング
朝食(7:00〜9:00):
- コーヒー: ブラジル・シティロースト(バランスが良い)
- 食べ物: トースト+バター+ジャム
- ペアリングのポイント: 朝は軽やかに、目覚めを優しくサポート
わたしの朝の定番は、「わたしの定番ブレンド」(ブラジル50%+コロンビア30%+エチオピア20%)と、バタートースト。
シンプルだけど、毎朝飽きない組み合わせです。
ブランチ(10:00〜12:00):
- コーヒー: エチオピア・ミディアムロースト(フルーティー)
- 食べ物: パンケーキ+フルーツ+メープルシロップ
- ペアリングのポイント: 休日のゆったりした時間に、華やかな組み合わせ
午後のおやつ(15:00〜16:00):
- コーヒー: グアテマラ・フルシティロースト(コクがある)
- 食べ物: チョコレートケーキ、ブラウニー
- ペアリングのポイント: 甘いデザートと、深いコクのコーヒーで、至福のひととき
夜のデザート(20:00〜21:00):
- コーヒー: マンデリン・フレンチロースト(力強い)
- 食べ物: ティラミス、チーズケーキ
- ペアリングのポイント: 一日の終わりに、濃厚なペアリングでご褒美
意外な組み合わせ
コーヒー × チーズ:
- 浅煎りエチオピア × フレッシュチーズ(モッツァレラ、リコッタ)
- 中煎りコロンビア × ゴーダチーズ
- 深煎りマンデリン × ブルーチーズ
わたしが驚いたのは、エチオピアとモッツァレラの組み合わせ。
エチオピアのフルーティーな酸味が、モッツァレラのミルキーさと調和して、「こんな組み合わせもあるんだ」と。
コーヒー × 和菓子:
- 浅煎り × フルーツ大福
- 中煎り × どら焼き、カステラ
- 深煎り × ようかん、最中
和菓子とコーヒーは、意外と相性が良いんです。
特に、深煎りとようかんの組み合わせは、苦味と甘みのバランスが絶妙。
【今すぐできる1分アクション】
明日の朝食やおやつに、「今日はこのコーヒーと、この食べ物を合わせてみよう」と意識してみましょう。いつもの食事が、ちょっと特別な時間に変わります。
第2章: アレンジコーヒーの世界──自宅で作るカフェメニュー

カフェで飲むカフェラテやカプチーノ、美味しいですよね。
「家でも作れたらいいのに」
そう思ったことはありませんか?
実は、基本を知れば、家でも作れるんです。
カフェオレ・カフェラテ・カプチーノの違い
まずは、この3つの違いを理解しましょう。
カフェオレ(Café au Lait):
- ドリップコーヒー + 温めた牛乳(1:1)
- フランス発祥
- 作り方が簡単、朝食に最適
- ミルクは温めるだけ(泡立てない)
カフェラテ(Caffè Latte):
- エスプレッソ + スチームミルク(1:4〜1:5)
- イタリア発祥
- ミルクをスチーム(蒸気で温めて泡立てる)
- 表面に少量のフォームミルク
カプチーノ(Cappuccino):
- エスプレッソ + スチームミルク + フォームミルク(1:1:1)
- イタリア発祥
- ミルクの泡が多く、ふわふわ
- シナモンやココアパウダーをかけることも
自宅で作るカフェオレ(簡単)
材料:
- ドリップコーヒー 100ml
- 牛乳 100ml
作り方:
- 普段通りにドリップコーヒーを淹れる(やや濃いめ)
- 牛乳を小鍋で温める(60〜70℃、沸騰させない)
- カップにコーヒーと牛乳を同時に注ぐ
- 完成!
ポイント:
- コーヒーはやや濃いめ(豆15g、お湯100ml程度)
- 牛乳は温めすぎない(タンパク質が変性して美味しくなくなる)
- 成分無調整牛乳がおすすめ(低脂肪だと味が薄い)
わたしは朝、時間がない時によくカフェオレを作ります。
簡単だけど、ミルクの優しい甘みとコーヒーのコクで、ほっとする一杯です。
自宅で作るカフェラテ(やや難易度高め)
本格的なカフェラテには、エスプレッソマシンとミルクフォーマーが必要ですが、代用方法もあります。
エスプレッソの代用方法:
方法1: マキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)
- 価格: 2,000円〜5,000円
- 直火で加熱して、濃いコーヒーを抽出
- 本格的なエスプレッソではないが、カフェラテには十分
方法2: エアロプレス
- 細挽き豆15g、お湯50ml、押す時間30秒
- エスプレッソ風の濃いコーヒーができる
方法3: 濃いドリップコーヒー
- 豆15g、お湯80ml程度で、濃く淹れる
- 厳密にはカフェラテではないが、ミルクとの相性は良い
ミルクフォームの作り方:
方法1: ミルクフォーマー(電動)
- 価格: 1,000円〜3,000円
- 温めた牛乳に差し込んで、ボタンを押すだけ
- 簡単で失敗が少ない
方法2: フレンチプレス
- 温めた牛乳をフレンチプレスに入れる
- プランジャーを上下に20〜30回動かす
- 泡立ったミルクができる
方法3: 蓋付き容器で振る
- 温めた牛乳を蓋付き容器(メイソンジャーなど)に入れる
- 30秒〜1分、激しく振る
- 泡立ったミルクができる
カフェラテの作り方:
- エスプレッソ(または代用)を淹れる
- 牛乳を温めて、フォームを作る
- カップにエスプレッソを入れる
- スチームミルクをゆっくり注ぐ
- 最後にフォームミルクを載せる
- 完成!
わたしは休日の朝、マキネッタとミルクフォーマーでカフェラテを作ります。
ちょっと手間はかかるけれど、「自分で作った」という満足感がたまりません。
アイスコーヒーの美味しい作り方(復習+詳細)
前編でも少し触れましたが、もう少し詳しく。
急冷式アイスコーヒー:
- 深煎り豆(フルシティ〜フレンチ)を中〜細挽き
- 豆15g、お湯120mlで、濃く淹れる
- 氷200gをたっぷり入れたサーバーに注ぐ
- 一気に冷やすことで、香りを閉じ込める
- よく混ぜて、氷を溶かす
ポイント:
- 深煎り豆を使う(浅煎りだと酸味が強く出すぎる)
- 普段の2倍の濃さで淹れる(氷で薄まることを想定)
- 氷は多めに(香りを閉じ込めるため)
水出しコーヒー(コールドブリュー)の詳細
基本の作り方:
- 粗挽き豆50gを容器に入れる
- 水500mlを注ぐ
- 軽く混ぜる
- 冷蔵庫で8〜12時間抽出
- フィルターで濾す
ポイント:
- 粗挽きにする(細かいと苦味・雑味が出る)
- 水は常温または冷水(熱湯は使わない)
- 8時間以上抽出する(それ以下だと薄い)
- 12時間以上はNG(雑味が出る)
アレンジ:
- ミルクを加えて、水出しカフェオレ
- 炭酸水で割って、コーヒーソーダ
- バニラアイスを浮かべて、アフォガート風
夏の夜、水出しコーヒーに炭酸水を加えて、レモンを絞る。
爽やかで、夏にぴったりです。
スパイス・ハーブを加えたアレンジ
シナモンコーヒー(前編の復習+詳細):
- ドリップ中にシナモンパウダーを少量加える
- またはカップにシナモンスティックを入れる
- 体が温まり、冬におすすめ
カルダモンコーヒー:
- カルダモンの種2〜3粒を軽く砕く
- 豆と一緒にミルで挽く
- 中東風のスパイシーな香り
ミントコーヒー:
- カップにフレッシュミントを入れる
- 上からコーヒーを注ぐ
- 爽やかで、夏におすすめ
【今すぐできる1分アクション】
週末の朝、いつものコーヒーにシナモンパウダーをほんの少しかけてみましょう。それだけで、いつもと違う特別な一杯になります。
第3章: カッピング(テイスティング)の基礎──味わいを言語化する

「このコーヒー、美味しい」
それだけでも十分。
でも、「どう美味しいのか」を言語化できると、もっと楽しくなります。
ブレンドを作る時、豆を選ぶ時、人にコーヒーをすすめる時。
「フルーティーで、ベリーのような酸味がある」
「深いコクと、チョコレートのような甘みがある」
そんな風に表現できると、コーヒーの世界がさらに広がります。
カッピングとは?
カッピング(Cupping)とは、コーヒーの品質を評価するためのテイスティング方法です。
プロのバリスタやロースターは、カッピングで豆を評価し、焙煎や ブレンドを決めます。
でも、難しく考えなくて大丈夫。
家で、気軽に、自分なりのカッピングを楽しめます。
評価する5つの要素
1. 香り(Aroma):
- 挽いた豆の香り(ドライアロマ)
- お湯を注いだ時の香り(ウェットアロマ)
- フローラル、フルーティー、ナッツ、チョコレート、スパイシーなど
2. 酸味(Acidity):
- 明るい酸味、やわらかい酸味、シャープな酸味
- 柑橘系、ベリー系、リンゴ、ワインなど
- 良い酸味は「爽やか」「明るい」
- 悪い酸味は「酸っぱい」「不快」
3. 苦味(Bitterness):
- 心地よい苦味、強い苦味、焦げた苦味
- ダークチョコレート、カカオ、ローストなど
- 良い苦味は「深い」「コクがある」
- 悪い苦味は「焦げている」「渋い」
4. 甘み(Sweetness):
- ナチュラルな甘み、キャラメル、ハチミツ、フルーツの甘みなど
- コーヒー自体の甘みを感じる
5. コク・ボディ(Body):
- 口当たりの重さ、なめらかさ
- ライト(軽い)、ミディアム(中程度)、フル(重厚)
- クリーミー、シルキー、重厚など
SCAフレーバーホイール
SCA(Specialty Coffee Association)が作成した「フレーバーホイール」は、コーヒーの味わいを視覚化したものです。
中心から外側に向かって、大きなカテゴリーから詳細な味わいへ分かれています。
主なカテゴリー:
- フルーティー: ベリー、柑橘、トロピカルフルーツ
- フローラル: ジャスミン、ローズ、ラベンダー
- スイート: チョコレート、キャラメル、バニラ、ハチミツ
- ナッツ: アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ
- スパイシー: シナモン、クローブ、ペッパー
- ロースト: トースト、カカオ、タバコ
わたしが初めてエチオピアを飲んだ時、「ブルーベリーみたい!」と感じました。
後でフレーバーホイールを見たら、「ベリー系」のカテゴリーに「ブルーベリー」があって、「あ、これだったんだ」と納得しました。
家でできる簡単カッピング
用意するもの:
- コーヒー豆2〜3種類
- カップ2〜3個
- お湯
- スプーン
手順:
- 豆をそれぞれ中挽きにする(10gずつ)
- カップに豆を入れる
- お湯(90〜93℃)を注ぐ(豆10gに対して、お湯150ml)
- 4分待つ
- 表面の泡(クラスト)をスプーンで取り除く
- 香りを嗅ぐ
- スプーンでコーヒーをすくって、音を立てて吸い込む(スラーピング)
- 口の中全体に広げて、味わいを感じる
- 5つの要素(香り、酸味、苦味、甘み、コク)を評価する
スラーピングのコツ:
- 空気と一緒に吸い込むことで、香りが鼻に抜ける
- 最初は恥ずかしいけれど、慣れると楽しい
- 舌の奥、舌の先、口の中全体で味わう
わたしも最初、スラーピングは恥ずかしかったです。
でも、一人の時に練習してみたら、「あ、こうすると味がよく分かる」と納得しました。
言語化の練習
ステップ1: まず感じたことを素直に言葉にする
- 「酸っぱい」「甘い」「苦い」でOK
- 正解はない、自分が感じたことが全て
ステップ2: 何かに例える
- 「リンゴみたい」「チョコレートみたい」「ナッツみたい」
- 食べ物に例えると分かりやすい
ステップ3: フレーバーホイールを参考にする
- 自分が感じた味わいに近い言葉を探す
- 「あ、これはベリー系のブルーベリーだ」
ステップ4: ノートに記録する
- 豆の産地、焙煎度、淹れ方
- 香り、酸味、苦味、甘み、コク
- 印象に残ったフレーバー
わたしはノートに、こんな風に記録しています:2026年1月27日 豆: エチオピア・イルガチェフェ・ナチュラル・ミディアムロースト 淹れ方: ペーパードリップ、豆15g、お湯240ml、85℃、3分 香り: ジャスミン、ブルーベリー 酸味: 明るい、フルーティー、ベリー系 苦味: ほとんどない 甘み: ハチミツのような自然な甘み コク: ライト、紅茶のような軽やかさ 印象: 春の朝にぴったり。華やかで幸せな気分になる。
記録を見返すと、「あの時のあのコーヒー、また飲みたいな」と思い出せます。
【今すぐできる1分アクション】
次にコーヒーを飲む時、「このコーヒーは、○○のような味がする」と、何か1つだけ言葉にしてみましょう。それだけで、味わいに意識が向くようになります。
第4章: 自宅カフェの演出──コーヒータイムを特別に

美味しいコーヒーを淹れて、ぴったりの食べ物を合わせて、味わいを言語化する。
それだけでも十分楽しい。
でも、「演出」を少し加えると、コーヒータイムがもっと特別な時間になります。
美味しく見せる盛り付け
カップ選び:
- 浅煎り・軽やかなコーヒー: 白い磁器カップ(コーヒーの色が映える)
- 深煎り・濃厚なコーヒー: 厚手のマグカップ(温度が保たれる)
- カフェラテ・カプチーノ: 大きめのカップ(ミルクの層が見える)
わたしは、エチオピアを飲む時は白い磁器カップ、マンデリンを飲む時は厚手のマグカップと使い分けています。
カップが変わるだけで、同じコーヒーでも印象が変わるんです。
ソーサーとの組み合わせ:
- カップとソーサーを揃えると、統一感が出る
- あえて違う色柄を組み合わせて、遊び心を
トレイの活用:
- 木製トレイ: ナチュラルで温かみがある
- 金属トレイ: スタイリッシュでモダン
- カップ、ソーサー、お菓子をトレイにまとめると、カフェのよう
小物を添える:
- 小さな花(一輪挿し)
- ナプキン(リネンやコットン)
- 小皿にお菓子を盛り付ける
- スプーンもこだわりのものを
わたしは休日の朝、木製トレイにカップとクロワッサンを載せて、小さな花を添えます。
それだけで、「今日は特別な朝だな」って思えるんです。
テーブルセッティング
一人分のセッティング:
- トレイまたはランチョンマット
- カップ&ソーサー
- スプーン(右側に)
- 小皿にお菓子
- ナプキン(左側に)
- 一輪挿しの花(中央奥に)
二人分のセッティング:
- 向かい合わせ、または並んで座る配置
- カップはお互いの利き手側に
- 真ん中にお菓子の皿を置く
- 小さな花を中央に
友人が来た時、こうしてテーブルをセッティングすると、「わあ、素敵!」って喜んでくれます。
空間作り
照明:
- 朝: 自然光を取り入れる、カーテンを開ける
- 午後: 柔らかい間接照明
- 夜: キャンドルやテーブルランプ
音楽:
- 朝: ジャズ、ボサノバ(軽やかなリズム)
- 午後: クラシック、アコースティック(落ち着いた雰囲気)
- 夜: アンビエント、チルアウト(リラックス)
香り:
- コーヒーの香りが主役
- 強い香水やアロマは避ける
- 淹れる前に、窓を開けて空気を入れ替える
整理整頓:
- コーヒーコーナーを作る(ミル、ドリッパー、豆、カップなど)
- よく使うものは手の届く場所に
- 見せる収納で、インテリアの一部に
わたしは、キッチンカウンターの一角を「コーヒーコーナー」にしています。
木製の棚に、ミル、ドリッパー、豆の瓶、カップを並べて。
そこに立つだけで、「さあ、コーヒーを淹れよう」という気持ちになります。
季節の演出
春:
- パステルカラーのカップ
- 桜やチューリップの花
- 軽やかなリネンのナプキン
夏:
- ガラスのカップ(アイスコーヒー用)
- グリーンや青のアクセント
- 涼しげな麻のランチョンマット
秋:
- 暖色系のカップ(オレンジ、ブラウン)
- 木の実や落ち葉のアクセント
- ウールやフェルトのコースター
冬:
- 厚手のマグカップ
- 赤やグレーのアクセント
- キャンドルの灯り
- ブランケットを膝にかけて
季節ごとに少しずつ演出を変えると、コーヒータイムがもっと楽しくなります。
デジタルデトックスの時間
コーヒータイムは、スマホを置いて、ゆっくり味わう時間。
わたしは、「コーヒーを淹れている間と、飲んでいる間は、スマホを見ない」と決めています。
ルナ(黒猫)が、わたしのそばに来てくれる。
コーヒーの香りを感じる。
窓の外を眺める。
そんな、何もしない時間が、一日の中で一番大切な時間になりました。
【今すぐできる1分アクション】
明日のコーヒータイムは、いつもと違うカップで淹れてみましょう。または、小さな花を一輪、テーブルに飾ってみましょう。それだけで、いつもの時間が特別になります。
まとめ: 楽しみ方を広げて、コーヒーライフを豊かに

ここまで、コーヒーの「楽しみ方」について、4つの視点からお伝えしてきました。
1. フードペアリング: 焙煎度別の相性、シーン別の組み合わせ、意外なペアリング
2. アレンジコーヒー: カフェオレ、カフェラテ、アイスコーヒー、水出しコーヒー、スパイスアレンジ
3. カッピング: 5つの要素(香り、酸味、苦味、甘み、コク)、言語化の練習
4. 自宅カフェ演出: 盛り付け、テーブルセッティング、空間作り、季節の演出
前編で学んだ「技術」と、後編で学んだ「楽しみ方」。
この2つを組み合わせると、
「ブラジル60%+コロンビア40%の朝ブレンドを、90℃、1:17で淹れて、バタートーストと合わせる。白い磁器カップで、窓辺で飲む。」
「エチオピア・ナチュラルを、85℃、1:16で淹れて、ベリータルトと合わせる。味わいは『ブルーベリーのような酸味、ハチミツのような甘み』。」
「夏の夜、水出しコーヒーを作って、グラスに氷を浮かべ、月を眺めながら飲む。」
こんな風に、具体的に「自分らしいコーヒーライフ」を創れるようになります。
でも、焦らなくていい。
全部やろうとしなくていい。
まずは、1つだけ試してみる。
朝食にコーヒーと合う食べ物を選んでみる。
カフェオレを作ってみる。
味わいを1つだけ言葉にしてみる。
いつもと違うカップで飲んでみる。
そうやって、少しずつ楽しみ方を広げていけばいい。
「もっと深く知りたい」
「プロの技術を学びたい」
そう思った方は、ぜひ上級編もご覧ください。
上級編では:
- コーヒーの歴史と文化
- コーヒーの科学(化学成分、焙煎の化学変化、抽出の科学)
- 自家焙煎入門
- プロのテイスティング技術
- 世界のコーヒー文化
- スペシャルティコーヒーの世界
- サステナビリティと社会的責任
- コーヒーコミュニティとさらなる学び
など、より専門的な内容をお届けします。
あなたのペースで、ゆっくりと。
朝の一杯を、もっと豊かに。
👉 関連記事:
【関連1】コーヒー上級編: 歴史・焙煎・プロの技術(近日公開)
【関連2】コーヒー中級編・前編: 抽出テクニックとブレンドの世界
【関連3】コーヒー初級編・前編: 豆の個性を知る旅
【関連4】コーヒー初級編・後編: 淹れ方とブランド選びの実践
💡 おすすめアイテム:
※マキネッタ(直火式エスプレッソメーカー、カフェラテ作りに)
※ミルクフォーマー(電動、簡単にふわふわミルク)
※コーヒーカップ&ソーサーセット(白い磁器、盛り付けに)
※木製トレイ(カフェ風演出に)
※コーヒーノート(テイスティング記録用)
FAQ

Q1: フードペアリングで、絶対に避けるべき組み合わせはありますか?
A: 絶対NGというものはありませんが、一般的に避けた方が良いのは「強い香りの食べ物×繊細なコーヒー」です。例えば、浅煎りのエチオピア×ニンニク料理など。コーヒーの繊細な香りが、強い香りに負けてしまいます。逆に、深煎りのマンデリン×スパイシーな料理は、意外と合うこともあります。基本は自由、自分が美味しいと感じればOKです。
Q2: カフェラテを作る時、牛乳以外でも作れますか?
A: はい、可能です! 豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク、ココナッツミルクなど、植物性ミルクでも作れます。ただし、泡立ちや味わいが変わります。豆乳は泡立ちやすく、オーツミルクは甘みが強い、アーモンドミルクは軽やか、など特徴があります。バリスタ向けの「フォーマブル」タイプを選ぶと、泡立ちが良いです。
Q3: カッピングで、正しい答えはありますか?「ブルーベリーのような」と感じたけれど、合っているか不安です。
A: カッピングに正解・不正解はありません! あなたが「ブルーベリーのような」と感じたなら、それがあなたにとっての真実です。人によって感じ方は違うし、経験や記憶によっても変わります。大切なのは、「自分が何を感じたか」を言語化すること。その積み重ねが、感覚を研ぎ澄ませてくれます。
Q4: 自宅カフェの演出、お金をかけずにできる方法はありますか?
A: たくさんあります! 例えば、家にあるカップをいつもと違うものに変える、100円ショップでランチョンマットやナプキンを買う、庭や公園の花を一輪飾る、窓辺に席を移して飲む、スマホで好きな音楽を流す、など。お金をかけなくても、「いつもと違う」を少し加えるだけで、特別な時間になります。
Q5: スラーピング(音を立てて吸い込む)は、家族がいる時は恥ずかしいです。やらなくても大丈夫ですか?
A: もちろん大丈夫です! スラーピングは、香りを鼻に抜かせるための技術ですが、必須ではありません。家族がいる時や外出先では、普通に飲んで味わうだけでも十分です。一人の時に、こっそり練習してみてください。慣れると、「あ、こうすると味がよく分かる」と実感できますよ。
【次のステップへ】

入門編で基礎を学び、
初級編(前編・後編)で豆の個性と実践を学び、
中級編(前編・後編)で技術を磨き、楽しみ方を広げたあなた。
もう、「コーヒー中級者」です。
「エチオピア・ナチュラルを、85℃、1:16で淹れて、ベリータルトと合わせる」
「ブラジル60%+コロンビア40%の朝ブレンドを、カフェオレにして、朝食に」
「マンデリンのスパイシーなコクを、『ダークチョコレートのような』と表現する」
こんな風に、コーヒーライフを自分らしく楽しめるようになりました。
「もっと深く知りたい」
「コーヒーの歴史や文化を学びたい」
「自分で焙煎してみたい」
そう思った方は、ぜひ上級編もご覧ください。
上級編では:
- コーヒーの歴史と文化(起源、世界への伝播、三つの波)
- コーヒーの科学(化学成分、焙煎の化学変化、抽出の科学、水質との関係)
- 自家焙煎入門(焙煎の仕組み、家庭でできる焙煎方法)
- プロのテイスティング技術(SCAAカッピングプロトコル、Qグレーダー)
- 世界のコーヒー文化(エチオピア、イタリア、北欧、トルコ、ベトナム)
- スペシャルティコーヒーの世界(COE、マイクロロット、ダイレクトトレード)
- サステナビリティと社会的責任(気候変動、フェアトレード、オーガニック)
- コーヒーコミュニティとさらなる学び(バリスタ資格、産地訪問ツアー)
など、コーヒーを極めたい方のための専門的な内容をお届けします。
焦らなくていい。
中級編で学んだことを、まずはたっぷり楽しんでください。
毎朝のコーヒーを淹れて、ペアリングを試して、味わいを言葉にして。
そうやって楽しんでいるうちに、「次はこれを知りたい」という気持ちが自然に湧いてきます。
あなたのペースで、一歩ずつ。
👉 関連記事:
【関連1】コーヒー上級編: 歴史・焙煎・プロの技術(近日公開)
あとがき: コーヒーは、暮らしを彩る

中級編(前編・後編)、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
前編では、技術を磨く楽しさを。
後編では、楽しみ方を広げる豊かさを。
お伝えしてきました。
抽出パラメーターを調整して、自分好みの味を引き出す。
ブレンドを作って、世界に1つだけの味を創る。
季節やシーンに合わせて、豆を選ぶ。
フードペアリングを試して、「こんな組み合わせもあるんだ」と発見する。
カフェラテを作って、「自分で作れた!」と喜ぶ。
味わいを言葉にして、「ブルーベリーのような」と表現できる。
カップや花を選んで、コーヒータイムを演出する。
それは、ただコーヒーを飲むのとは、全く違う体験でした。
コーヒーは、もう「飲み物」ではなくなりました。
暮らしを彩る、大切な時間。
自分を表現する、創造的な行為。
人と繋がる、コミュニケーションのきっかけ。
朝の一杯のコーヒーから、一日が始まる。
ルナ(黒猫)が、わたしがミルを回し始めると、いつもそばに来てくれます。
「今日は何を淹れるの?」って言っているみたいに。
その時間が、わたしにとって、何よりも大切な時間です。
あなたも、自分だけの「コーヒーライフ」を、楽しんでください。
完璧を目指さなくていい。
全部やろうとしなくていい。
あなたのペースで、あなたらしい楽しみ方を。
コーヒーは、暮らしを彩る。
明日の朝も、あなたに素敵な一杯が訪れますように。
ミオ
【この記事を書いた人】
ミオ(23歳)
都会で暮らしながら、自分らしく生きる方法を模索中。
黒猫ルナと一緒に、朝の静かな時間を大切にしています。
MorningWordsで、あなたの心に寄り添う言葉を届けたい。
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初回公開日: 2026年2月12日
最終更新日: 2026年2月12日