なんて事ない話

一歩、大きく

ミオとルナのMorningWords

静かな朝の光の歩道

今朝ね、ちょっとだけ変なことをしてみました。

駅までの道を歩くとき、いつもより一歩分だけ、大きく踏み出してみたんです。

特に理由はなくて。なんとなく、ふと。

そのまま実験みたいに続けてみたら、10歩目くらいで気づいたんですよね。あ、なんか、地面を踏んでいる感じがする、って。

いつもはもっとぼんやり歩いているんだなと思いました。自分の足が地面についているのに、それをあんまり感じていなかった。スマホのことを考えてたり、今日の仕事を頭の中で先取りして疲れてたり。

一歩が少し広くなっただけで、足の裏がちゃんと地面を押している感じがして、なんか、自分の体の中にいる気がしました。うまく言えないんですけど。


出かける前、ルナが玄関までついてきました。

いつものことなんですけど、今日はなんかじっとこっちを見ていて。わたしがスニーカーを履きながら「いってきます」って言ったら、一瞬だけ目を細めて、それからくるりと背を向けて行っちゃいました。

朝の窓辺の黒猫の光

見送ってくれてるんだかどうだかわからないんですけど、あのくるりが、なんかよかったです。「行ってらっしゃい」でも「もう行くの」でもなくて、ただの「くるり」。

それで十分だなって思いました。


駅まで歩きながら、ずっと一歩ずつ少し大きく踏んでいたら、途中でちょっと恥ずかしくなってきて、やめました。

なんか、意識しすぎると急に自分の歩き方がわからなくなってきて。右足と左足、どっちから出してたっけ、みたいな。考えたことなかったのに。

そういうものなのかなと思います。自然にやっていたことを、ちょっと意識するだけで、急に難しくなる。

でもまあ、今日は一瞬だけ地面を感じられたので、それでよかったです。

また明日も、最初の数歩だけ試してみようかな、くらいの気持ちで。

べつにどうってことない話なんですけどね、ほんとに。


あとがき

歩幅を変えただけで、なんかちょっと違う一日になった気がした。気のせいかも。でも気のせいでもいいかな、と思っています。

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