なんて事ない話

白紙のまま、でいい。

ミオとルナのMorningWords


今朝、スケジュール帳を開いたら、真っ白でした。

何も書いていない。予定も、タスクも、「やること」の欄も、全部空白。

最初は「あれ、なんか忘れてたっけ」って焦ったんですけど、よく考えたら、ちゃんと何もない日でした。意図的に、何も入れていなかった日。

でも不思議なことに、その白紙を眺めながら、なんとなく何かを書きたくなってしまったんですよね。

「カフェに行くとか」「部屋を片づけるとか」「ずっと読めていなかった本とか」。

ペンを手に持って、一秒くらい考えて、そっと置きました。

書かなくていいか、と思って。


何もしないって、意外と難しいなぁと気づいたのは、割と最近のことです。

「休む」って書いちゃうと、もう休みじゃないですよね。タスクになっちゃう。「今日は休む日」って決めた瞬間に、「ちゃんと休めたかな」って採点が始まる。なんかそれって、ちょっとおかしいなって。

だから今日は、本当に何も書かないことにしました。

白紙のままにしておくことにしました。

それだけのことなんですけど、なんか、すごく静かな気持ちになりました。


コーヒーを入れて、窓の近くに座っていたら、ルナがふらっとやってきました。

特に何もしないまま、ただわたしの隣に来て、丸くなりました。

「なんで来たの」って聞いても、当然答えないんですけど、でも温かくて。

ルナって、いつもそうなんです。何かしてくれるわけじゃない。解決してくれるわけでも、励ましてくれるわけでも、全くない。ただいるだけ。でもそれが、なんかちょうどいい。

わたしも今日は、そういう感じでいようかなって思いました。

何かをするわけじゃなく、ただここにいる、という感じで。


白紙を眺めていると、なんとなく、いろんなことが浮かんでくるんです。

「あの返信、ちゃんとできてるかな」とか「来週の準備、大丈夫かな」とか。

そういうの、全部ちゃんとある。消えてはいない。

でも今日は、それをスケジュール帳に書かなかった。頭の中に浮かんで、ゆっくり通り過ぎていくのを、ただ見ていました。

なんか、雲みたいだなって。

掴もうとすると消えるし、追いかけると疲れる。でも、見ていると、自然にどっかへ行く。

そういう感じで、今日はのんびりしていました。


お昼を過ぎたあたりで、ルナが窓の外を見ていました。

なんの鳥かな、とか思いながら、わたしも同じ方向を見てみたんですけど、もう何もいなくて。

ルナだけが、じっと外を見ていました。

何を見ていたんだろう。

わからないまま、それでいいかって思って、また静かになりました。


今日、何もしなかったかというと、まあ、全くじゃないです。コーヒー飲んで、ルナを撫でて、ぼんやり窓の外を見て、こういうことをぽつぽつ考えていました。

でも、それは「何かをした」っていうよりも、ただ「今日があった」という感じで。

スケジュール帳は、まだ白紙のままです。

なんか、それでよかったなぁと思っています。

なんでもないことなんですけどね。


あとがき

白紙って、怖いと思ってたけど、眺めてたら案外きれいだった。ルナも来てくれたし、まあ今日もよかったです。

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