タイトル

先週ね、寝込んでたんです。
急にのどが痛くなって、気づいたら38度を超えていて。「あ、これはだめだ」って、そのまま布団に倒れ込みました。
最初のうちは、なんだかそわそわしてたんですよね。やらなきゃいけないことが頭の中でぐるぐるして。スマホを開いては閉じて、また開いて。でも体がぜんぜん言うことを聞かなくて、結局そのまま目を閉じるしかなくて。
しばらくしたら、ようやく諦めがついた気がします。
「あ、今日は寝るしかないんだ」って。
それがわかったら、なんか少し楽になりました。
カーテンの隙間から、光が細くのびていました。
音もあんまりなくて。冷蔵庫のかすかな音とか、外を通る車の音とか、そういうのだけが聞こえていて。熱のせいか、ぼんやりした頭でそれをただ聞いていました。
いつもは気にならないものが、よく聞こえるんですよね。不思議だなぁと思いました。
体がしんどいと、逆に感覚がひらくのかもしれないです。違うかもしれないけど、なんとなくそんな気がしました。
そのうち、ルナがやってきました。

ルナはわたしが布団に入っているのを見て、ためらいもなくするっと横に入ってきて、丸くなりました。
何も言わないし、何もしてくれないんですけどね。ただそこにいるだけで、なんか、ほっとするんですよ。体温が温かくて。呼吸が、ゆっくりで。
「ルナはいいな」ってちょっと思いました。
何も考えてなさそうで。いや、考えてるのかもしれないけど、そういう感じじゃなくて。ただ今ここにいる、みたいな。
ルナの背中をそっと撫でながら、わたしもいつの間にか眠っていました。
気づいたら夕方で、熱は少し下がっていました。
体はまだだるかったけど、お腹が少しすいていて。レトルトのおかゆを温めて、ゆっくり食べました。
味がぼんやりしてたけど、温かかった。
それだけで、なんかちょっとうれしかったです。なんでもないことなんですけどね。
体調を崩して初めてわかることって、あるなぁと思いました。でもそれを「気づき」とか「学び」にしたくはないんですよね、なんとなく。そのままでいいかな、って。
ただ、寝込んでいた数日間のことを、話したくなったんです。
ちゃんと治ったし、今はもう元気です。
みなさんもも、体に気をつけて過ごしてくださいね。
じゃあ、おやすみなさい。
あとがき
ルナ、あのとき本当にありがとう。たぶん気づいてないと思うけど。